この映画に込められた想いをしっかりと受け止めなければいけない。 未来を見つめて歩き出す勇気を与えてくれる映画だと思います。 この映画に出会えて良かった!
ーー赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
過去を知る映画だと思っていたら、今と向き合う映画だった! 今を生きる自分はどうしたいのか、どう生き抜くのか、マスクを濡らしながら考えた。 大人にも、大人になる君にも、ぜひ観てほしい!
ーー東ちづる(俳優・一般社団法人Get in touch代表)
『映画 太陽の子』は非常に繊細な主題を誠実に描いた作品です。優れた演出で作られ、観客は、1945年の世界に引き込まれて行き、歴史を体験することになります。今日の日本の若い方にぜひ見ていただきたい一作であります。俳優の皆さんの演技は各々大変魅力的です。 特に柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の演技に感動を覚えました。 そして三浦春馬はこの作品でいつまでも私たちの心に残ることになるでしょう。
ーーアミール・ナデリ(映画監督『CUT』『山(モンテ)』)
研究者の多くは主人公の修と同じようにとてもピュアな心を持ち、未来に向かって研究を続けていますが、ふとした事をきっかけに思いもよらぬ方向へ突き進む事もある。青春とは。人生とは。色々と考えさせられました。
ーーいとうまい子(女優・研究者)
マンハッタン計画を余すところなく描いた「シャドー・メーカーズ」。戦闘機開発を描いた「風立ちぬ」。「太陽の子」はその同一線上にある作品だ。新兵器開発に挑む科学者、技術者たちの物語。本作においてその研究は失敗に終わる。この挫折には思わず安堵せずにはいられない。主人公たちのその後の人生の平穏なることを祈らずにはいられない。
ーー岩井俊二
イカロスは密猟で手に入れた鳥の羽根を蝋で固め、アポロンに近づこうと空を飛んだ。 だが、太陽に近付き過ぎたため翼が溶け、海に堕ちて死んでしまった。 人類が手にしてはいけない力がある。修の見た廣島の惨状が正にそれだった。
ーー兼重淳(映画監督『キセキ ―あの日のソビトー』『泣くな赤鬼』)
原爆の被害ではなく、原爆を作る側の姿を、資料に基づき描いた作品。 しかしその姿は、驚くほどに普通だ。 この映画に出ていることが、明日起きるかもしれない。いや今日、起きているのかもしれない。
ーー川崎哲(核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)・ピースボート)
あたりまえの日常が、不条理に奪われた時代。 過酷な時代を懸命に生きる三人の若者それぞれの選択。 あたりまえがあたりまえでなくなった今この時代だからこそ、深く胸を刺す。
ーー北村龍平(映画監督『あずみ』『ルパン三世』)
黒崎監督は的確なキャスティングに映画的テンポの丁寧なロングショットを用いて、俳優陣のクリエイティブ・プロセスを讃えている。 柳楽優弥は本作の直前に出演した私の作品や最近の他作品とは全く異なる、誠実でデリケートな色あいの演技を選んだ。自己を犠牲にしてでも「科学」を追求する繊細で勤勉な京都大学の科学者、そしてその前向きで真っ直ぐな執念を見事に体現している。 世界に先駆けて核連鎖反応の実現を目指した実直な日本人研究者たちの存在、そして本作に込められた究極の反戦メッセージは世界に向けて発信されるべきだろう。二度と戻らない時代の美しい無邪気さに心が揺さぶられる。
ーーKENTARO(映画監督・脚本家・プロデューサー『ターコイズの空の下で』)
今までこんなにも自分の根底にある概念が揺さぶられた映画はありません。 本当の「平和」、本当の「幸せ」とは何か? 世界中を周ってきた私は、日本に居ながらも「平和ボケはしていない」という自負がありましたが、この映画はそれを根底から覆してくれた。 人の本当の幸せとは、自分がどうなりたい、というようなことではなく、愛する人を幸せにすることに尽きる。 人にとって一番大切なことを再認識させてくれた映画でした。
ーーサカクラカツミ(パフォーマンスアーティスト)
あの年、あの場所で生きていた人々がいた。映画の中で、生き抜いた役者たちがいた。 70余年のときを越えて、つながった魂の結晶。この映画の価値は、いまだけではなく永遠(とわ)なのだと思う。 新たなる、不朽の名作が誕生した。
ーーSYO(映画ライター)
戦争の狂気にのまれ、善悪の彼岸で蠢く科学者たちの業。核分裂の末に迎えた闇を、それでも照らす青春のきらめき。泣いた。
ーー城定秀夫(映画監督『アルプススタンドのはしの方』『猫侍』)
日本の知られざる原爆開発というショッキングな史実。科学と戦争、そして葛藤する若者たち。この映画をぜひ見ていただいて、平和とはなにか?について、考えてほしい。
ーー鈴木達治郎(パグウォッシュ会議評議員、長崎大学教授)
人生はいいことと悪いことの繰り返しです。決してどちらかだけではない。 色々と乗り越えていくことで、”生きてること自体が素晴らしいこと“に気がつくのだと思います。 今我々はコロナで我慢を強いられているけれど、この映画は「頑張って生きていきましょう」というメッセージでもあるように思います。
ーー荘村清志(ギタリスト)
勝ちと負け、善と悪、理論と実証、自己犠牲、精神論、戦争の終結、未来への希望、それら全てを超越する科学者のサガ。 青春の季節を、自らのサガに奪われていく青年の表情の移り変わりがひたすらに素晴らしい。
ーー高田亮(脚本家「そこのみにて光り輝く」「まともじゃないのは君も一緒」)
この映画は五感を感じさせてくれます。 実際に灰色になった街の匂いを私は知りませんが、映像とサウンドで匂いを想像させてくれます。 そして、涙の味がするご飯、おふくろの味。一度食べたことあるその味をこの映画を見て何度も思い出す事ができました。
ーー高橋メアリージュン(女優)
主人公の修(柳楽優弥)が研究に没頭する姿に自分を重ねました。 「科学者とはそんなに偉いんか」とフミが諫める場面が印象的です。 自分の家族もこのような覚悟を持って見守ってくれていたのかと思うと、胸がキュっと詰まりました。
ーー田口竜二(元プロ野球選手)
黒崎監督は、柳楽優弥さんから最高のパフォーマンスの1つを引き出した。 彼に適したこの役で、柳楽さんの純粋さが輝いている。 この作品は多くの人が知り得てないであろう実話に基づいており、私たちは社会的、そして国際的な観点からもこの話を知る責任がある。
ーー奈良橋陽子(作詞家・演出家・映画監督・キャスティングディレクター)
人生は綺麗事ばかりではないのだという現実を突きつけられた作品でした。 そして何より圧巻の音楽の使い方。 永遠に続く無音の中にふと心情の動きを表す弦楽器の重なりが浮かんでくる魔法と、 そこにNYで今大注目のNico Muhly(作曲家) & Nadia Sirota(ヴィオリスト)ペアを持ってくるセンス。 エンドロールでつい唸ってしまいました。
ーー廣津留すみれ(バイオリニスト)
柳楽優弥は緑色の光を放っている。 彼のエネルギーが尽き果てないように。
ーー深川栄洋(映画監督『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』『神様のカルテ』シリーズ)
敗戦という歴史的極限状況の中で、生や真理といった永遠なるものに思いを馳せる人びと。こうした矛盾が静謐の中で共存する2時間は、自分や人類社会の過去と未来に思いを馳せる得がたい2時間になるだろう。
ーー古川隆久(日本大学文理学部教授(日本近現代史))
『映画 太陽の子』は、家族、自国への忠誠、そして善悪に関する己の倫理観への懸念を抱えながらも、ー原子分裂ーという科学者としての目標にむかい懸命に努力する主人公を通じ、人間の普遍的な複雑さを描く作品となっている。愛国心、良心、そして人としての思いやりを探求する感動的な作品である。
ーーべリーナ・ハス・ヒューストン(作家、南カリフォルニア大学演劇学部特別教授)
〈日本のために〉〈世界のために〉と信じ、突き進んでいく者たちの純粋な眼差し。 果たして、何が正しいのか。 自分の在り方に苦悩する彼らの姿に、胸が締め付けられました。 そんな中、世津のある台詞があたたかくて、涙が出ました。その言葉は、正しいと思いました。
ーー前田弘二(映画監督「まともじゃないのは君も一緒」「婚前特急」)
戦時下という非日常のなかの日常。しかも大事な大事な青春期。だからこそ感じて欲しい日常の大切さ。そうでないと3人の主人公が報われない。ぜひ3人に寄り添ってください。
ーー真木太郎(プロデューサー「この世界の片隅に」)
光は人生を照らすが、分け隔てなく平等なわけではない。光があれば、必ず影もあるからだ。 光が集まると熱を帯びる。熱は人々の善悪を揺らしながら瓦解させ、再び照らす光となる。 そんな循環の中で、私たちは不条理と向き合い生きている。
ーー松崎健夫(映画評論家)
様々な葛藤の中にあった登場人物と同じように、 私達もそれぞれが未来について考えていかなければと強く思います。 決して風化させてしまわないように、幅広い年代の方々にご覧いただきたい作品です。
ーー水田光夏(パラ射撃日本代表)
物語のスポットライトの当て方でこんなにも変わって来るんだ。 人と人の繋がりやチームワークの大切さがどんなに大切かを僕は改めて考えさせられたし、「未来を語る事」で持つことが出来る希望に救われた。
ーー森純太(JUNSKYWALKER(S))
何もかもを忘れて実験に没頭する科学者修の姿は、自分の研究に取り組む姿に重なる部分もあります。 我々は困っている人がいて、助けられる可能性があるなら、全力で研究する。 目の前の真実を追求し、その先にきっと光があると信じている訳です。 50年後、100年後を見据えながら、自分ができることに邁進する、ということなのではないでしょうか。
ーー森下 竜一(医学博士)
科学には「力」がある。それは時に、人の営みを根こそぎ奪うほどの威力を持つ。 権力者たちは、その「力」を手にしようと躍起になり、その陰で翻弄され続ける人々がいる。 この映画に描かれていることは、「過去」の話ではない。
ーー安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
抗うことができない現実に押し潰されながらも、未来を信じ生き抜こうとする若者たち。その姿はあまりに切なくも愛おしい。戦後76年。戦争の実相が霞みがちな今を生きる私たちが何をなすべきか?鋭く問いかけてくる。
ーー柳澤 秀夫(ジャーナリスト)
荒勝さんはいかに軍の目をすり抜け、学生を守ろうかと考えていたのではないか。研究の維持と学生を守る、この2点を今回の作品から考えてほしい。 遠心分離のシーンの雰囲気はどこの研究室にもある光景である。一生懸命考えて、実験して、新しい原理・事象を発見したときの喜びを得たくて研究者になるんだから。しかしその喜びを得たいがために道を踏み外す。科学者の危うさをみんなで守らないといけない。
ーー山極壽一(前京都大学総長・総合地球環境学研究所所長)
修や取り巻く人々の心の展開を通じて戦争のもたらす苦悩と悲しみが伝わってきます。今も世界では、アフガニスタンの様に紛争があり、そこでの人々の苦難と平和を求める気持ちが重なって見えました。戦争の恐ろしさを静かに強く物語る、日本人だからこそ作れた映画でしょう。
ーー山本忠通(元国連事務総長特別代表、アフガニスタン支援ミッション長)
この映画に込められた想いをしっかりと受け止めなければいけない。
未来を見つめて歩き出す勇気を与えてくれる映画だと思います。
この映画に出会えて良かった!
ーー赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
過去を知る映画だと思っていたら、今と向き合う映画だった!
今を生きる自分はどうしたいのか、どう生き抜くのか、マスクを濡らしながら考えた。
大人にも、大人になる君にも、ぜひ観てほしい!
ーー東ちづる(俳優・一般社団法人Get in touch代表)
『映画 太陽の子』は非常に繊細な主題を誠実に描いた作品です。優れた演出で作られ、観客は、1945年の世界に引き込まれて行き、歴史を体験することになります。今日の日本の若い方にぜひ見ていただきたい一作であります。俳優の皆さんの演技は各々大変魅力的です。 特に柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の演技に感動を覚えました。 そして三浦春馬はこの作品でいつまでも私たちの心に残ることになるでしょう。
ーーアミール・ナデリ(映画監督『CUT』『山(モンテ)』)
研究者の多くは主人公の修と同じようにとてもピュアな心を持ち、未来に向かって研究を続けていますが、ふとした事をきっかけに思いもよらぬ方向へ突き進む事もある。青春とは。人生とは。色々と考えさせられました。
ーーいとうまい子(女優・研究者)
マンハッタン計画を余すところなく描いた「シャドー・メーカーズ」。戦闘機開発を描いた「風立ちぬ」。「太陽の子」はその同一線上にある作品だ。新兵器開発に挑む科学者、技術者たちの物語。本作においてその研究は失敗に終わる。この挫折には思わず安堵せずにはいられない。主人公たちのその後の人生の平穏なることを祈らずにはいられない。
ーー岩井俊二
イカロスは密猟で手に入れた鳥の羽根を蝋で固め、アポロンに近づこうと空を飛んだ。
だが、太陽に近付き過ぎたため翼が溶け、海に堕ちて死んでしまった。
人類が手にしてはいけない力がある。修の見た廣島の惨状が正にそれだった。
ーー兼重淳(映画監督『キセキ ―あの日のソビトー』『泣くな赤鬼』)
原爆の被害ではなく、原爆を作る側の姿を、資料に基づき描いた作品。
しかしその姿は、驚くほどに普通だ。
この映画に出ていることが、明日起きるかもしれない。いや今日、起きているのかもしれない。
ーー川崎哲(核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)・ピースボート)
あたりまえの日常が、不条理に奪われた時代。
過酷な時代を懸命に生きる三人の若者それぞれの選択。
あたりまえがあたりまえでなくなった今この時代だからこそ、深く胸を刺す。
ーー北村龍平(映画監督『あずみ』『ルパン三世』)
黒崎監督は的確なキャスティングに映画的テンポの丁寧なロングショットを用いて、俳優陣のクリエイティブ・プロセスを讃えている。
柳楽優弥は本作の直前に出演した私の作品や最近の他作品とは全く異なる、誠実でデリケートな色あいの演技を選んだ。自己を犠牲にしてでも「科学」を追求する繊細で勤勉な京都大学の科学者、そしてその前向きで真っ直ぐな執念を見事に体現している。
世界に先駆けて核連鎖反応の実現を目指した実直な日本人研究者たちの存在、そして本作に込められた究極の反戦メッセージは世界に向けて発信されるべきだろう。二度と戻らない時代の美しい無邪気さに心が揺さぶられる。
ーーKENTARO(映画監督・脚本家・プロデューサー『ターコイズの空の下で』)
今までこんなにも自分の根底にある概念が揺さぶられた映画はありません。
本当の「平和」、本当の「幸せ」とは何か?
世界中を周ってきた私は、日本に居ながらも「平和ボケはしていない」という自負がありましたが、この映画はそれを根底から覆してくれた。
人の本当の幸せとは、自分がどうなりたい、というようなことではなく、愛する人を幸せにすることに尽きる。
人にとって一番大切なことを再認識させてくれた映画でした。
ーーサカクラカツミ(パフォーマンスアーティスト)
あの年、あの場所で生きていた人々がいた。映画の中で、生き抜いた役者たちがいた。
70余年のときを越えて、つながった魂の結晶。この映画の価値は、いまだけではなく永遠(とわ)なのだと思う。
新たなる、不朽の名作が誕生した。
ーーSYO(映画ライター)
戦争の狂気にのまれ、善悪の彼岸で蠢く科学者たちの業。核分裂の末に迎えた闇を、それでも照らす青春のきらめき。泣いた。
ーー城定秀夫(映画監督『アルプススタンドのはしの方』『猫侍』)
日本の知られざる原爆開発というショッキングな史実。科学と戦争、そして葛藤する若者たち。この映画をぜひ見ていただいて、平和とはなにか?について、考えてほしい。
ーー鈴木達治郎(パグウォッシュ会議評議員、長崎大学教授)
人生はいいことと悪いことの繰り返しです。決してどちらかだけではない。
色々と乗り越えていくことで、”生きてること自体が素晴らしいこと“に気がつくのだと思います。
今我々はコロナで我慢を強いられているけれど、この映画は「頑張って生きていきましょう」というメッセージでもあるように思います。
ーー荘村清志(ギタリスト)
勝ちと負け、善と悪、理論と実証、自己犠牲、精神論、戦争の終結、未来への希望、それら全てを超越する科学者のサガ。
青春の季節を、自らのサガに奪われていく青年の表情の移り変わりがひたすらに素晴らしい。
ーー高田亮(脚本家「そこのみにて光り輝く」「まともじゃないのは君も一緒」)
この映画は五感を感じさせてくれます。
実際に灰色になった街の匂いを私は知りませんが、映像とサウンドで匂いを想像させてくれます。
そして、涙の味がするご飯、おふくろの味。一度食べたことあるその味をこの映画を見て何度も思い出す事ができました。
ーー高橋メアリージュン(女優)
主人公の修(柳楽優弥)が研究に没頭する姿に自分を重ねました。
「科学者とはそんなに偉いんか」とフミが諫める場面が印象的です。
自分の家族もこのような覚悟を持って見守ってくれていたのかと思うと、胸がキュっと詰まりました。
ーー田口竜二(元プロ野球選手)
黒崎監督は、柳楽優弥さんから最高のパフォーマンスの1つを引き出した。
彼に適したこの役で、柳楽さんの純粋さが輝いている。
この作品は多くの人が知り得てないであろう実話に基づいており、私たちは社会的、そして国際的な観点からもこの話を知る責任がある。
ーー奈良橋陽子(作詞家・演出家・映画監督・キャスティングディレクター)
人生は綺麗事ばかりではないのだという現実を突きつけられた作品でした。
そして何より圧巻の音楽の使い方。
永遠に続く無音の中にふと心情の動きを表す弦楽器の重なりが浮かんでくる魔法と、
そこにNYで今大注目のNico Muhly(作曲家) & Nadia Sirota(ヴィオリスト)ペアを持ってくるセンス。
エンドロールでつい唸ってしまいました。
ーー廣津留すみれ(バイオリニスト)
柳楽優弥は緑色の光を放っている。
彼のエネルギーが尽き果てないように。
ーー深川栄洋(映画監督『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』『神様のカルテ』シリーズ)
敗戦という歴史的極限状況の中で、生や真理といった永遠なるものに思いを馳せる人びと。こうした矛盾が静謐の中で共存する2時間は、自分や人類社会の過去と未来に思いを馳せる得がたい2時間になるだろう。
ーー古川隆久(日本大学文理学部教授(日本近現代史))
『映画 太陽の子』は、家族、自国への忠誠、そして善悪に関する己の倫理観への懸念を抱えながらも、ー原子分裂ーという科学者としての目標にむかい懸命に努力する主人公を通じ、人間の普遍的な複雑さを描く作品となっている。愛国心、良心、そして人としての思いやりを探求する感動的な作品である。
ーーべリーナ・ハス・ヒューストン(作家、南カリフォルニア大学演劇学部特別教授)
〈日本のために〉〈世界のために〉と信じ、突き進んでいく者たちの純粋な眼差し。
果たして、何が正しいのか。 自分の在り方に苦悩する彼らの姿に、胸が締め付けられました。
そんな中、世津のある台詞があたたかくて、涙が出ました。その言葉は、正しいと思いました。
ーー前田弘二(映画監督「まともじゃないのは君も一緒」「婚前特急」)
戦時下という非日常のなかの日常。しかも大事な大事な青春期。だからこそ感じて欲しい日常の大切さ。そうでないと3人の主人公が報われない。ぜひ3人に寄り添ってください。
ーー真木太郎(プロデューサー「この世界の片隅に」)
光は人生を照らすが、分け隔てなく平等なわけではない。光があれば、必ず影もあるからだ。
光が集まると熱を帯びる。熱は人々の善悪を揺らしながら瓦解させ、再び照らす光となる。
そんな循環の中で、私たちは不条理と向き合い生きている。
ーー松崎健夫(映画評論家)
様々な葛藤の中にあった登場人物と同じように、
私達もそれぞれが未来について考えていかなければと強く思います。
決して風化させてしまわないように、幅広い年代の方々にご覧いただきたい作品です。
ーー水田光夏(パラ射撃日本代表)
物語のスポットライトの当て方でこんなにも変わって来るんだ。
人と人の繋がりやチームワークの大切さがどんなに大切かを僕は改めて考えさせられたし、「未来を語る事」で持つことが出来る希望に救われた。
ーー森純太(JUNSKYWALKER(S))
何もかもを忘れて実験に没頭する科学者修の姿は、自分の研究に取り組む姿に重なる部分もあります。
我々は困っている人がいて、助けられる可能性があるなら、全力で研究する。
目の前の真実を追求し、その先にきっと光があると信じている訳です。
50年後、100年後を見据えながら、自分ができることに邁進する、ということなのではないでしょうか。
ーー森下 竜一(医学博士)
科学には「力」がある。それは時に、人の営みを根こそぎ奪うほどの威力を持つ。
権力者たちは、その「力」を手にしようと躍起になり、その陰で翻弄され続ける人々がいる。
この映画に描かれていることは、「過去」の話ではない。
ーー安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
抗うことができない現実に押し潰されながらも、未来を信じ生き抜こうとする若者たち。その姿はあまりに切なくも愛おしい。戦後76年。戦争の実相が霞みがちな今を生きる私たちが何をなすべきか?鋭く問いかけてくる。
ーー柳澤 秀夫(ジャーナリスト)
荒勝さんはいかに軍の目をすり抜け、学生を守ろうかと考えていたのではないか。研究の維持と学生を守る、この2点を今回の作品から考えてほしい。
遠心分離のシーンの雰囲気はどこの研究室にもある光景である。一生懸命考えて、実験して、新しい原理・事象を発見したときの喜びを得たくて研究者になるんだから。しかしその喜びを得たいがために道を踏み外す。科学者の危うさをみんなで守らないといけない。
ーー山極壽一(前京都大学総長・総合地球環境学研究所所長)
修や取り巻く人々の心の展開を通じて戦争のもたらす苦悩と悲しみが伝わってきます。今も世界では、アフガニスタンの様に紛争があり、そこでの人々の苦難と平和を求める気持ちが重なって見えました。
戦争の恐ろしさを静かに強く物語る、日本人だからこそ作れた映画でしょう。
ーー山本忠通(元国連事務総長特別代表、アフガニスタン支援ミッション長)